犬猫用膝・足首サポーターの需要は伸びると感じています

近年、ペットの平均寿命が延び、高齢化が進んでいます。アニコムホールディングス株式会社が発表した『家庭どうぶつ白書2023』によれば、犬の平均寿命は14.2歳、猫は14.7歳と、いずれも過去最長を記録しています。 

アニコムこの長寿化に伴い、高齢の犬や猫が増加し、関節疾患や筋力低下などの健康問題が顕在化しています。特に、膝や足首の関節に負担がかかりやすく、歩行困難や痛みを訴えるケースが増えています。そのため、これらの部位をサポートするためのサポーターの需要が高まっています。サポーターは関節の安定性を高め、痛みの軽減や運動機能の維持に寄与します。

高齢ペットのQOL(生活の質)向上のため、適切なサポーターの選択と使用が重要となっています。

ペット用サポーターの開発に向けて 〜高齢化と関節トラブルを支える〜

ペットの高齢化が進む中、犬や猫などの四足歩行動物も人間と同様に関節の問題に悩むことが増えています。特に足首や膝に負担がかかりやすい動物たちにとって、関節のサポートは日常の動きを支える重要なケアの一環です。例えば、関節トラブルを抱えるペットは日常生活のクオリティが低下し、歩行や運動能力が制限されてしまいます。これらの問題に対応するため、私たちは人間用のサポーター装具の知見を基に、ペットに適したサポーター開発に取り組んでいます。

人間医療の分野では、脚部サポーターで膝や足首を支える製品が一般的に利用されていますが、動物に向けた同様のサポーターはまだ少なく、獣医学分野では一般的ではありません。ペットの関節ケア市場におけるニーズは確かに存在するものの、動物特有の身体構造や動きに合った設計が求められるため、サポーター開発には独自の工夫が必要です。ここでは、既存の技術や特許の内容を参考にしつつ、私たちが考える理想的な犬用サポーターについて、その要素と設計方針を詳しく解説します。

ペット用サポーターに取り入れたい設計要素

装着性と安定性の確保

動物用サポーターは、動物が自然な動きの中で外れてしまわないよう、安定性が必要だと思います。足全体を伸縮性のある素材などでサポーターが足首から膝にかけてしっかりと密着・固定をさせることで、動物の脚にフィットした安定性が得られると考えています。

適度な圧縮力で足の周囲を包むことで、動物が動いてもずれにくくなるため、快適な着用感を保ちながらサポート力を提供することが可能です。

柔軟で調整可能な素材の使用 

個々の動物に合ったフィット感を確保するため、サポーターには柔軟性が必要です。必要に応じてカットして調整できる素材を使用するのが良いです。素材部分も抵抗部分もシート状の素材を準備し、裁断型で打ち抜いてパーツ取りして、犬や猫のひざや脚に適したサイズや形状に調整可能です。

これにより、さまざまなペットの体型やサイズに応じたサポートが実現できます。

カスタマイズ可能な抵抗部材 

サポーターの中には、着脱式の抗力構造があり、装着時に調整が可能なものもあります。このようなカスタマイズ可能な抵抗部材を採用することで、動物の脚に適切なサポートを提供でき、動物の状態や使用シーンに合わせたサポートが可能です。

例えば、膝の裏側や足首周りに配置された高剛性の抗力部材は、関節の動きを適度に制限し、リハビリや予防ケアに役立ちます。特に、関節に負担がかかりやすい犬種や高齢のペットにとって、このような抗力部材は非常に有効です。

ペット用サポーターの製品化とOEMのご提案

私たちは犬用・猫用のサポーターを開発し、動物の健康をサポートするための製品化を目指しています。サポーターの装着により、ペットの関節負担を軽減し、リハビリや関節トラブルの予防にも対応できるアイテムを提供したいと考えています。

ペット市場では動物病院やペットケアに特化した店舗での販売需要が年々高まっていると聞きます。弊社はペット用品のOEMにも積極的に取り組んでおり、これまでの技術経験を活かして、貴社ブランドに合わせたオリジナルのサポーター製品を製造し、より多くのペットオーナーに届けることが可能です。

OEMの提案をご希望の企業様、ペットの健康ケア製品にご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

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